デプロメールの副作用とは

デプロメールとは

デプロメールは、神経伝達物質 セロトニンを増加させるため、意欲を高めたり、不安や落ち込みなどの症状を改善する効果があります。

うつ病では脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の働きが不調となり、意欲の低下、不安などの症状があらわれると言われています。

神経伝達物質セロトニンは、神経細胞シナプス間で、情報を伝えますが、伝わらなかったセロトニンは、シナプスへ再回収されます。

デプロメールは、その再回収を阻害しすることで、セロトニンを増やし、抗うつ作用、すなわち、意欲を高めたり、不安や落ち込みなどの症状を改善するのです。

デプロメールの主な副作用

デプロメールは、日本ではじめて発売されたSSRIで、比較的、抗うつ効果は緩やかですが、強迫性障害や不安障害などに対しての効果を期待されて使われることが多いです。

主な副作用

嘔気:胃の中にあるものを吐き出したいという切迫した不快感

眠気:眠いと感じること

悪心: 吐き気を催すこと、胸がむかつくこと

口渇:口が乾くこと

便秘:便を十分にかつ快適に出し切れない状態

CK上昇:CKは筋肉に筋肉の収縮や弛緩のエネルギー代謝に重要な役割を果たしている酵素で、骨格筋や 心筋が障害を受けてCKが増加し、血液中に多く出ている状態

AST上昇:逸脱酵素であるASTの血中濃度が上昇した状態、肝胆道系疾患・心筋梗塞をはじめとして多くの臓器障害でおこる可能性がある

ALT上昇:逸脱酵素であるALTの血中濃度が上昇した状態、肝胆道系疾患・心筋梗塞をはじめとして多くの臓器障害でおこる可能性がある

γ−GTP上昇:γ-GTP は胆管でつくられる酵素であり、これの上昇ということは、肝細胞がに強い影響があったことを示している

倦怠感:いつもの生活が送りづらいと感じるといった疲れた感覚のこと

めまい:目が回る、目がくらむといった症状のこと

個人差がありますが、このような副作用が、起こる可能性があります。

デプロメールの重大な副作用

また、可能性はぐっと低くなりますが、次のような重大な副作用が、製薬メーカーにより指摘されています。

重大な副作用

せん妄:場所や時間を認識する機能に異常が生じ、幻覚・妄想などにとらわれて興奮、錯乱、活動性の低下といった情緒や気分の異常が突然引き起こされる精神機能の障害のこと

幻覚:実際には存在しないのに、あると思うこと。 幻覚には、幻視・幻聴・幻触・幻臭・体感幻覚・幻肢などがある

妄想:非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むこと

痙攣:けいれんとは、意志とは関係なく筋肉に力がはいる状態のこと

錯乱:気持や考えがいろいろと入り乱れて混乱すること。

意識障害:周囲を認識できなく、さらに、開眼、言葉、動作などで外界からの刺激や情報に反応できない状態

意識レベル低下:意識障害から状態が下がる状況

意識消失:意識を失うこと、失神と同義

ショック:血圧が下がって、瀕死の状態になる急性の症候群のこと。 放置すれば死亡する可能性が高い。

アナフィラキシー :全身性のアレルギー反応

セロトニン症候群:普通は、薬物によるセロトニン量の調整により、精神状態の変化、高体温、自律神経および神経筋の異常に繫がる

発熱 :高熱が出ること

ミオクロヌス:筋肉や筋肉群に起こる素早い稲妻のような収縮のこと、ミオクローヌスは片手にだけ、または上腕、脚、顔面の1つの筋肉群だけに起こることもあれば、多くの筋肉で同時に起こることもある

振戦:手、頭、声帯、体幹、脚などの体の一部が意識しないのにリズミカルにふるえること

協調異常:筋力や深部感覚には異常がないのに小脳疾患により協調が障害されて起こる運動失調

発汗:汗が出ること

昏睡状態:外部からどのような刺激が加えられても反応がない状態

急性腎障害:何らかの理由で腎臓の機能が急激に低下し、体内の水分や老廃物を排泄できなくなる病気

悪性症候群:抗精神病薬などにより出現する副作用のこと

無動緘黙:明瞭な言語反応が欠如した状態

強度筋強剛:筋肉の収縮と弛緩が切り替わり難くなり、間接の運動がぎこちなくなる

嚥下困難:水や食べ物が飲み込みにくくなること

頻脈:脈拍が1分間に100以上になること

血圧変動:血圧の上がり下がりが大きいこと

白血球増加:白血球が増加すること

血清CK上昇:CKは筋肉に筋肉の収縮や弛緩のエネルギー代謝に重要な役割を果たしている酵素で、骨格筋や 心筋が障害を受けてCKが増加し、血液中に多く出ている状態

ミオグロビン尿:筋肉の細胞のなかで酸素を運搬する役割を持つミオグロビンが、尿中へ大量に排出され、尿が茶褐色になること

腎機能低下:腎臓の機能が低下すること

高熱が持続:高い熱が続くこと

呼吸困難:息切れや息苦しさなどの、呼吸をするときの不快な感覚のこと

循環虚脱:心臓に還流する血液量の不十分なこと

脱水症状:脱水症とは体内の体液が不足した状態

白血球減少:白血球が少なくなること

血小板減少:血小板が少なくなること

肝機能障害:肝臓の機能が障害されている状態

黄疸:血液中に含まれるビリルビンという成分が身体の組織に沈着し、肌や白目が黄色く染まって見える状態
著しいAST上昇:逸脱酵素であるASTの血中濃度が上昇した状態、肝胆道系疾患・心筋梗塞をはじめとして多くの臓器障害でおこる

著しいALT上昇:逸脱酵素であるALTの血中濃度が上昇した状態、肝胆道系疾患・心筋梗塞をはじめとして多くの臓器障害でおこる

著しいγ−GTP上昇:γ-GTP は胆管でつくられる酵素であり、この著しい上昇ということは、肝細胞が破壊されたことを示している

著しい総ビリルビン上昇:ビリルビンは、赤血球中のヘモグロビンが壊れてできる色素であり、その著しい上昇すると黄疸になる。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):尿量を減少させる作用ホルモンであるバソプレッシンが不適切に分泌されることにより、循環血液量が増加して血中ナトリウム濃度が減少すること、結果、意識障害や痙攣が起こる

低ナトリウム血症:血中のナトリウムの濃度が低下してしまうこと、意識障害や痙攣が起こる

低浸透圧血症:血液中のナトリウムの濃度が低下してしまう病気

尿中ナトリウム排泄量増加:尿の中のナトリウムが増加すること

高張尿:浸透圧が高い比重を持つ尿がでること

食欲不振:食欲がなくなること

頭痛:頭が痛いこと

嘔吐:胃の中の物(食べたもの・胃液)を吐いてもどすこと

全身倦怠感:いつもの生活が送りづらいと感じるといった疲れた感覚のこと

それ以外の副作用

上記ほどは、重くはありませんが、次の副作用が可能性としてあるとのことです。

その他の副作用
 ふらつき 、 立ちくらみ 、 アカシジア様症状 、 顎不随意運動 、 開口障害 、 頬筋痙攣 、 錐体外路障害 、 不眠 、 頭がボーっとする 、 ぼんやり 、 集中力低下 、 記憶減退 、 動作緩慢 、 あくび 、 圧迫感 、 抑うつ感 、 神経過敏 、 焦燥感 、 不安感 、 躁転 、 気分高揚 、 舌麻痺 、 言語障害 、 しびれ 、 運動失調 、 知覚異常 、 異常感覚 、 冷感 、 動悸 、 血圧上昇 、 低血圧 、 起立性低血圧 、 発疹 、 蕁麻疹 、 湿疹 、 そう痒感 、 ヘモグロビン減少 、 血清鉄上昇 、 血清鉄低下 、 LDH上昇 、 Al−P上昇 、 下痢 、 腹痛 、 腹部膨満感 、 消化不良 、 空腹感 、 口腔内粘膜腫脹 、 排尿困難 、 排尿障害 、 頻尿 、 乏尿 、 BUN上昇 、 尿蛋白陽性 、 血清カリウム上昇 、 血清カリウム低下 、 血中ナトリウム低下 、 脱力感 、 上肢虚脱 、 息切れ 、 胸痛 、 熱感 、 ほてり 、 灼熱感 、 視調節障害 、 眼痛 、 眼圧迫感 、 眼がチカチカする 、 耳鳴 、 鼻閉 、 苦味 、 歯がカチカチする 、 体重増加 、 脱毛 、 激越 、 性欲障害 、 徐脈 、 過敏症 、 光線過敏性反応 、 紫斑 、 胃腸出血 、 斑状出血 、 異常出血 、 貧血 、 尿失禁 、 尿閉 、 乳汁漏出 、 高プロラクチン血症 、 月経異常 、 勃起障害 、 射精障害 、 性機能異常 、 関節痛 、 筋肉痛 、 浮腫 、 しゃっくり 、 味覚異常 、 散瞳 、 緑内障 

デプロメール錠25の基本情報

日経メディカル 処方薬事典 

デプロメール服用の注意事項

禁止事項

次の症状がある方は、絶対に服用しないでください。

過敏症
ピモジド投与中
チザニジン塩酸塩投与中
ラメルテオン投与中
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内

また、妊娠されている方は、服用しないでください。

注意して服用

次の症状がある方は、医師と相談した上で、慎重に服用してください。

肝機能障害
眼内圧亢進
痙攣性疾患
自殺企図
自殺念慮
出血性素因
心疾患
てんかん
脳器質的障害
緑内障
出血性疾患
重度腎機能障害
統合失調症素因
衝動性が高い併存障害
躁うつ病

また次の方も服用には注意が必要です。医師と相談の上、服用してください。

授乳婦
新生児
乳児
幼児・小児

服用を止めた場合、減薬の場合の副作用

デプロメールは、服用をやめてしまった場合や、服用の量を減らしてゆく際には離脱症状が出ますので、長期間服用を続けた後、急にやめたりするのではなく、医師の指示に従い、少しずつ減らしてゆく必要があります。


薬に頼らずうつ症状を改善するには

うつ病かと思い、精神科、心療内科に行くと、ほとんどの場合、幸福ホルモンセロトニンを増やす、SSRI系のお薬を処方されます。

ただし、上記に詳しくお薬毎の起こりうる副作用をご説明しましたが、こちらの資料は、これらの薬を開発されている会社の説明にあった病名です。

そちらでは、病名だけでしたが、こちらのページでは、それらの副作用として起こる症状を、具体的にどのようなものか説明しただけのものです。

それでも、これだけの副作用が薬に表記されています。

できれば、それらの薬を飲まずに、うつ症状を改善できないか、セロトニンを増やすことが出来ないか、その方法をこちらのページでご紹介しています。

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