レクサブロとは
レクサブロは、神経伝達物質 セロトニンを増加させるため、意欲を高めたり、不安や落ち込みなどの症状を改善する効果があります。
うつ病では脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の働きが不調となり、意欲の低下、不安などの症状があらわれると言われています。
神経伝達物質セロトニンは、神経細胞シナプス間で、情報を伝えますが、伝わらなかったセロトニンは、シナプスへ再回収されます。
レクサブロは、その再回収を阻害しすることで、セロトニンを増やし、抗うつ作用、すなわち、意欲を高めたり、不安や落ち込みなどの症状を改善するのです。
レクサブロの特徴
2019年より錠剤の形が変わり、何回かに分けて服用したり、また20mg錠剤が発売されたことにより、最高用量まで使っても1剤の服薬ですむようになり服用が簡単になっています。
他の薬と比較して、レクサブロは、血中半減期が長いため、中断症状やふらつきなどの離脱症状が軽減されます。
血中半減期が短いと効果が切れてしまいやすくなるため、飲み忘れたり薬をやめようとした際に、中断症状というふらつきや不眠などの様々な症状が出てきてしまいます。
したがって、レクサプロの場合、比較的長い時間、体内で抗うつ作用を発揮できる状態にあるということです。
通常、抗うつ薬は服薬をやめた場合、中断症状が問題となりますが、レクサプロは血中半減期が長いために、効果が、長時間持続して、中断症状が軽いと言われています。
一般に処方されるセロトニン系 抗うつ薬 SSRIは、
ルボックス/デプロメール(フルボキサミン):1999年~
パキシル(パロキセチン):2000年~
ジェイゾロフト(セルトラリン):2006年~
レクサプロ(エスシタロプラム):2011年~
最新のお薬であるレクサブロは、効果と副作用のバランスがとれているため、よく処方されるお薬です。
レクサブロの効果
レクサブロを服用し、セロトニンを増加させることで、意欲を高め、不安や落ち込みの症状を改善する効果があります。
レクサプロは、セロトニンだけを増加させるため、副作用は、セロトニン増加させることだけのものになります。他の薬のように、ノルアドレナリンなどの増加の副作用まで起こることはありません。
セロトニンは、意欲を高め、不安や落ち込みの症状を改善する物質のため、レクサブロにより、セロトニンを増加させることで、次のような病気や症状に効果があります。
うつ病
不安障害
強迫性障害
パニック障害
PTSD など
さらに、ストレスによる下痢や便秘、腹痛が起きる過敏性腸症候群(IBS)の治療に使われることもあります。
日本消化器病学会のガイドラインによると、過敏性腸症候群には、三環系抗うつ薬とSSRIが有効であるといわれており、その点からも、レクサプロは使いやすいお薬といえます。
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